草の根無償資金協力竣工式
(四川省瀘定県興隆鎮衛生院建設プロジェクト)日本国政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により、四川省瀘定県興隆鎮において建設が進められてきた同鎮衛生院の総合棟が完成し、2008年11月7日、同院において竣工式が開催されました。
竣工式には、当館の遠山茂首席領事、胡斌・四川省甘孜州人民政府副州長、張芙・四川省商務庁対外連絡処副処長のほか、プロジェクト関係者及び同衛生院職員が出席して盛大に行われました。関係者の挨拶では、本プロジェクトの紹介や日本政府への感謝の意が述べられるとともに、同院職員の笑顔からは新衛生院完成に対する喜びが感じられました。
完成した衛生院の前で テープカット 衛生院総合棟 院内を視察する遠山首席領事
「四川省瀘定県興隆鎮衛生院建設プロジェクト」とは
日本国政府の無償資金協力により、四川省瀘定県の興隆鎮において危険家屋となっていた同鎮衛生院を再建したプロジェクトです。
1970年代に建設された同院は、長期使用による劣化のため、国家認定の危険家屋となっていました。また、同地域では、ダム建設や鉱物採掘等により、肺結核や肝炎等に感染する患者が多数発生していますが、同院の設備では満足な医療サービスを提供することができず、同地域住民は長年深刻な医療難に悩まされていました。
このような状況を改善するため、日本国政府は草の根無償資金協力によってレントゲン室等を備える鉄筋コンクリート3階建ての新衛生院(総合棟)を建設する資金を支援しました。総合棟の完成により医療設備が充実し、同鎮及び周辺地区住民2万人余りがいつでも安心して医療サービスを受けることができるようになり、同院は地域貢献を一層高めることが出来るようになります。
当館は、今回の草の根無償資金協力が、四川省における貧困地域の医療環境の向上に貢献し、多くの地域住民が安心して医療サービスを受けることができるようになることを期待します。また、日本と四川省の交流関係が更に密接になり、日中両国民の友好関係が一層促進されることを希望しています。